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ふしぎなくろす

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黙って立っているだけの、茶色い陶器の宣教師。その姿はあまりにも静かで、しかし何かを物語っているようだった。彼の首からは、ひときわ目を引く十字架が生えている。その十字架には何者かがいる。その存在感は、サウナ後の外気のように、鋭く、そして心地よい。

"彼"と呼ばれるその陶器の宣教師には名前がない。ただ、"彼"と呼ぶだけだ。だが、その存在は強く、その姿はどこか人々を引きつける魅力がある。彼の周りでは、いつも何かが起こる。それは大きな出来事であったり、些細なことであったりする。しかし、それら全てが彼の存在を通じて繋がっているように思える。

それはある日、彼の首から生えている十字架に、何者かが現れた日から始まった。その存在は何者かと問いかけると、サウナ後の外気のような感覚が返ってきた。それは、清々しくて、しかし鋭い。それは、初めて体験する新しい感覚で、しかし心地よい。